「羽毛布団の診断」
当店ではお客様の羽毛布団は、必ず羽毛診断士の「ダウンプロフェッサー」が、店内の羽毛診断室にて「羽毛布団の診断」を致します。
診断1.
みなさまの羽毛布団に添付されている「品質表示ラベル」には、羽毛ふとんのサイズ・羽毛の種類・ダウン率・側生地の組成・羽毛量などが記載されています。この内容を確認します。
診断2.
羽毛ふとんから少量の羽毛ダウンを取り出して、専用容器に入れて羽毛を拡散して羽毛の状態を診断します。
羽毛の診断のポイントは
①.羽毛の種類及びダウン率
②.羽毛の傷み度の確認(正常なダウンから切れた毛枝ファイバーの量、羽毛が閉じたピリングの量、
③.ダウンや羽根が絡み合った毛玉の量、
④.全体的な羽毛の状態の確認。
長年使われた羽毛の傷み具合は、元々の品質の程度の違いや、ご使用方法及び年数、そしてメンテナンスの仕方などによって羽毛の状態は違ってきます。もちろん、ご使用年数が長いと羽毛の傷みも多くなります。



①.羽毛布団の詳細の確認
「サイズ・側生地の組成・キルトの縫製・羽毛の種類・羽毛量」
②.羽毛を少量取り出して診断
「羽毛の状態・・・ファイバー・ピリング・毛玉などの割合」
■診断後お客様へ結果をご報告いたします。
その後、どの様なお布団にリフォームをするかをお決め頂きます。
羽毛診断士「ダウンプロフェッサー」
届いた羽毛布団を一枚一枚診断をして結果を報告させていただいております。



①.羽毛布団の詳細を確認

●羽毛布団に添付されてる「品質表示ラベル」をチェックします。
羽毛布団:サイズ、側生地、マス数・キルト縫製品質表示ラベル:生地の素材、充填物の詳細・・・羽毛の種類・ダウン率・羽毛量など
注:リフォームに該当する羽毛のダウン率は、基本ダウン70%以上の羽毛ふとんとさせて頂いております。
●品質表示ラベルを確認

1. 製造及び販売会社名
2. サイズ
3. 羽毛の種類とダウン率
4. 羽毛充填量
5. 側生地の組成
記入されていない側生地のキルト縫製やマス数などは、当スタッフが直接確認してすべてカルテに記載します。
側生地のキルト縫製では、マス数やマチ高はとても重要なポイントですので、細かく調べます。
側生地によっては風合いや重さがそれぞれ異なります。
お客様にとっては、次の側生地をお決め頂く参考に、今の側生地の詳細をお伝えするのはとても大事な事です。
②.羽毛の状態を確認

容器に入れた羽毛を数回振って羽毛を拡散します。
A.羽毛の種類の確認
・ラベル表示の(グースかダックかなど)種類で間違いないか。
B.羽毛の傷み度の診断
診断1. 羽毛のベタ付き度(汗や皮脂の付着が原因)
診断2. 正常な羽毛の量
診断3. ファイバーの量(切れてしまった羽毛)
診断4. ピリングの量(丸まって閉じてる羽毛)
診断5. 毛玉の量(ダウンと羽根やきょう雑物が絡み合って玉状になってる)
A.羽毛種類を確認します。

グースには、ホワイトグース・シルバーグース・マザーグースなど。
ダックには、ホワイトダック・グレイダックなど。
同じダックでもアイダーダックは別格の高価な羽毛です。
当店では「アイダーダックの羽毛の診断」も行っております。
B.羽毛の傷み度をチェック!
羽毛の傷み度の割合によって、リフォームをお奨め出来るかどうかが決まります。
羽毛ふとんは必ず掛けカバーをご使用頂きます。
例えば、そのカバーの洗濯交換頻度が少ない場合、またカバーをされずにご使用されてる羽毛ふとん、日ごろ陰干しなど全くされていない羽毛などは、とても羽毛にベタ付きが多く嵩が劣ります。
また、ファイバーやピリングはどんな羽毛ふとんもご使用の上で徐々に発生していきますが、ご使用年数が長ーくなると当然割合も多くなってきます。
更に、壊れた羽毛やきょう雑物などが羽毛と付着して毛玉になってしまいますと、リフォーム加工をしてもほぐれないので取り除かなければなりません。
このような悪条件が重なりますと、せっかくの羽毛も「再生」が出来ないファイバー化の羽毛、ピリングの多い羽毛、毛玉になった羽毛の割合が相当量の発生となり、場合によっては「リフォーム不可」との診断結果となります。
使用年数別の傷んだ羽毛の比較
一概に使用年数だけで羽毛の傷み具合を判断することは出来ませんが、おおよそ使用年数が長くなると羽毛の傷みも比例して多くなります。
羽毛のカサ高(高さ)が使用年数に伴って低くなることで、劣化が多いことが理解できます。
また、左の20年使用の羽毛の色は、5年使用と比べてとても黄ばんだ色です。
これは汗などで変色していることがよくわかります。
プレミアムダウンウォッシュ洗浄加工前と加工後の比較

左の羽毛は、プレミアムダウンウォッシュ洗浄加工後の2ℊの羽毛です。
除塵加工・洗浄加工することで、同じ羽毛でもかさが戻り復元できました。
萎んだ羽毛を開かせることで、高さが高くなる分より大きな空気層を作れることがお解り頂けますか?
この様に、傷んだ羽毛やきょ雑物などを取り除き、再生出来る情チアの羽毛を洗浄すると、汚れが落ちてキレイになり、また、パワーある羽毛に蘇ります。
●正常なダウン
たくさんの羽枝が均等に開き、ひとつのクラスター(塊)を作っています。
放射状に開いた毛がたくさんの空気層を作って保温性能を持つ、力のある羽毛(ダウン)となります。
最初はこのような大きなダウンが、人の汗や皮脂などで徐々に萎んで閉じていき、また側生地との摩擦や我々が羽毛が押さえたりして切れたり、絡まったり、毛玉になったりして壊れていきます。
日頃、使われる方が汗かきであったり、寝室がジトっと湿った状態の中で使われたり、メンテナンスで羽毛布団を干したりして乾燥させることが少ないと、羽毛の傷みが早くなります。
このような状態を復元させるために、定期的な「羽毛ふとんのリフォーム」が必要であることがお解り頂けますでしょうか?
「羽毛ふとんのリフォーム」はお布団のクリーニングではなく、「羽毛の再生」であることを強くお伝えしたいと思います!
なぜ「羽毛布団の診断」をするのか!
しかし、この定期的なメンテナンスやリフォームをされずにずっとそのまま使い続けられると、いくら高品質な羽毛布団で羽毛の品質が良くても長く快適に使うことは出来ません。
羽毛布団は、使われる方の体質やメンテナンスの仕方などによっても羽毛の傷み度は異なりますので、羽毛布団の寿命は中の羽毛の状態によって決まります。
お使いの羽毛布団がどのくらい傷んでいるのか?中に入っている羽毛の種類や品質はどんな羽毛なのか?リフォームすればまだ使えるのか?リフォームする方がお得なのか?未だ価値があるのか?など、羽毛布団は中の羽毛を調べてみないと分かりません。
この様に羽毛ふとんの中の羽毛の状態を見る事で、羽毛布団を長く快適に使えるポイントとなるので「羽毛布団の診断」を必ずお奨めをしています。
当店では、日本羽毛ふとん診断協会 認定の「羽毛診断士・ダウンプロフェッサー」の資格を持ったスタッフが、お客様の羽毛布団を一枚一枚すべて診断してからリフォームの対応させて頂きます。どうぞ、お気軽にご相談ください。
羽毛ふとん専門工房/グートン


羽毛布団の診断風景



