羽毛の種類

水鳥の羽毛には、羽毛=ダウンと羽根=フェザーがあり、このダウンは水鳥にしかありません。
陸鳥などのニワトリなどには羽毛は無く羽根しかありません。

また、寝具に使われる羽毛は、水鳥のダウンとフェザーだけが使われています。
陸鳥のフェザーは寝具には適しておりません。
ですから、羽毛の種類は水鳥の種類だけあります。
 
ポーランドの水鳥農場に飼育されている鵞鳥・グース
グース(ガチョウ)

羽毛ふとんによく使われる水鳥の羽毛

《 グース と ダック 》

●一般的に羽毛布団に使われる水鳥の種類には、主として 家禽(=飼育)されているグースとダックがあります。
下記写真中央の(青いバケツを挟んだ二羽) 左がグースで、右がダックです。

●グース(ガチョウ)は、ハイイロガンを飼育して品種改良し続けて作られました。
また、ダック(アヒル)もカモを飼育して同じく品種改良して作り出されました。


●ご覧のように、グースはダックに比べて体格がとても大きいので、ダウンボールもそれに比例してグースの方がより大きくなります。

●ダウンボール(羽毛=ダウン1つ1つの個体)が大きいと、羽毛ふとんとしては保温性(空気層を作る事)の働きがとても優れますので、グースの羽毛布団はダックの羽毛布団よりも保温性能に優れた上質な羽毛ダウンと言えます。

●一般的に高級品の価格の高い布団にはグースの羽毛布団が多く、比較的安価な羽毛布団にはダックの羽毛布団が多いのはそのためです。

 
グースとダックが一緒に並んでいます。
◆羽毛ダウンは農作物と同じで、飼育の環境・羽毛の採取時期・採取方法・エサの配合と摂取などによって同じ水鳥の中でも羽毛の品質に差はあります。

◆均一的に優れた羽毛ダウンをいかに確保するか!と言うことがとても難しく、現地へ赴き、自分の目で確かめることがとても重要だと実感しています。

ダウンとフェザーの違い

●水鳥の羽毛は、進化の過程で皮膚が変化したもので、哺乳類の体毛にあたり、大きく分けてダウンとフェザーの2種類があります。

■ダウン:羽軸を持たない羽毛で通称「ダウン」と呼ばれ、形状としては、元羽軸より放射線状に羽枝と小羽軸が伸びて、タンポポの綿毛によく似ています。

■フェザー:ダウンを覆うように外側に生えて、水鳥の上着にあたります。形状は、表面より裏面に向けて羽軸があり、その両側に柔らかな羽枝があり、その左右に小羽枝が生えています。

 
羽根:フェザー
左:ダウン 右:スモールフェザー

グースとダックの羽毛ダウンの大きさ

左から・・・マザーグース・グース・ダックの羽毛ダウン

羽毛ダウンの性能の違い

●羽毛ダウンは、水鳥の種類や固体別・飼育条件・採取時期などによって、羽毛のダウンボールの大きさや密度と羽毛の性能(ダウンパワー)が違います。
下の写真は、右側の方が羽毛量は多く見えますが容器には各15gずつの羽毛が入れてあります。
この様に、ダウンパワーが高い羽毛の場合には羽毛量は少なくても膨らみの大きな羽毛ふとんに仕上がります。

例えば、一番右のポーランド産マザーグース「スーペリア」ダウン率98%の羽毛ですと、シングルサイズの場合に入れる羽毛の量は、800~1,000g程度で冬用の羽毛ふとんとしてお使いいただけますが、左端のフランス産ホワイトダックダウン90%の場合ではシングルサイズで1,400~1,500gは入れないと膨らみが出ずに冬用としては使えません。

●羽毛布団の長所は「軽く・暖かい」と言うところにありますので、羽毛ダウンが大きくてダウンパワーの高い羽毛が高品質と言える理由です。
 
この容器には各15gづつ羽毛を入れています。
写真左から‥
・フランス産ホワイトダック 370dp
・中国産ホワイトグース 390dp
・中国産ライオンヘッドグース 410dp
・ポーランド産「コウダ種」ホワイトグース 420dp
ポーランド産「コウダ種」マザーグース 440dp
・ハンガリー産「リピッチュ種」マザーグース 460dp
・ポーランド産「スーペリア」マザーグース 480dp


※dp=ダウンパワー(膨らむ力を数値化したもの)

水鳥の種類

●羽毛布団に使われる水鳥の種類には、大別して鵞鳥(ガチョウ=グース)と家鴨(アヒル=ダック)があります。

グースには、ハイイロガンを飼育して品種改良された「ホワイトグース」と有色種の「シルバーグース」 があります。
その中で、冬を超えて成熟したグースを「マザーグース」と呼ばれています。

そしてダック
には、マガモを飼育して品種改良された「ホワイトダック」と有色種の「グレーダック」があります。

その他に、北極圏になど住むホン
ケワタガモの「アイダーダック」 があります。
このアイダーダックは、地域で人と共存しながら繁殖しています。

 

アイダーダック

■アイダーダックは、和名ホンケワタガモ・学名ソマテリアモリッシマと呼ばれています。
特に、アイスランド産のアイダーダックダウンは、世界中で絶賛されている最高峰の逸品の羽毛ダウンです。
アイスランドではアイダーダックを特別保護鳥に指定していて、決められた農家以外はアイダーダックの羽毛を採取することはできません。

■アイダーダックは、卵を孵化させるために母鳥が自分の羽毛ダウンを抜いて巣に植え付けます。
アイダーダックダウンの特徴は羽毛の先が鍵状になっており羽毛同士が絡み合い、羽毛が風で飛び散らない様になっています。
この羽毛の性質によって安定した空気層が作れるため、他のマザーグースやダックと比較にならない程に保温性能に優れています。
その特徴を生かしたアイダーダックの羽毛ふとんは「軽く・柔かく・温かい」正に最高の羽毛ふとんになります。
 
アイスランドに生息するアイダーダック
●上記の写真は、成熟したアイダーダックの雌雄です。左側の白と黒の鳥がオスで、手前右側の茶色系がメスです。

自然の育みをいただいた…大地の羽毛

●アイダーダックの羽毛ダウンの採取は、繁殖期に一度しかできません。
毎年5月末~6月上旬にかけてのアイダーダックは繁殖地のアイスランドに鳥たちは巣に戻ってきます。
そして、厳寒から卵を守るために母鳥は自らの羽毛を抜いて巣に植え付けます。
孵化し雛鳥が巣立った後に、人間の手で巣に残されたアイダーダックのダウン(羽毛)を採取します。

★正に、アイダーダックのダウンは、自然に育まれて いただく羽毛なのです。
 
抱卵中のメスのアイダーダック
アイダーダックの巣。母鳥が巣に羽毛を植えつけています。

アイダーダックの産地「アイスランド訪問記」を是非ご覧ください!

アイダーダックの羽毛ダウン

精製された アイスランド産 アイダーダック の ダウン です。

グース(ガチョウ)の種類

●水鳥のグースもダックも基本的に食用として飼育されており、羽毛はその副産物として採取されるものなのです。

●水鳥の中には若鳥の内に採取されるものもあれば、翌年グースを生むために育てられる親鳥のマザーグースや、有色種のシルバーグースなどがあります。

マザーグースの羽毛ダウン

マザーグース

●マザーグースはその名の通り、次世代のグースを生むための親鳥たちです。

●繁殖用として成熟した、優れた体格を有し、かつ健康体の選りすぐられたグースだけが「マザーグース」となります。
このマザーグースから採取された羽毛(ダウンボール)は、グースの中でも一段と大きいダウンクラスターでとても保温性に優れた羽毛です。
 
マザーグース

「逸品」ポーランド産スーペリアマザーグースの羽毛布団をご紹介

国際羽毛検査機関「IDFL」「ヘルシーダウン プログラム」検査合格羽毛
羽毛ランク:★★★★★★★
 
■冬用の羽毛ふとん 
レギュラー冬用タイプ
薄め「暑がり用」タイプ
厚め「寒がり用」タイプ

ホワイトグース

●上質な羽毛ふとんに使われている「ホワイトグース」の羽毛ダウンは、ヨーロッパの主要産出国などで多く飼育されている水鳥です。

●当社は、主にポーランドやハンガリーなどのより優れた飼育環境の整った水鳥農場で飼育されているグースから産出される羽毛ダウンのみを仕入れています。
 
ホワイトグース

ポーランド産コウダ種ホワイトグースの仕様別羽毛布団をご紹介

国際羽毛検査機関「IDFL」「ヘルシーダウンプログラム」認定羽毛 ダウンパワー420dp
羽毛ランク : ★★★★★☆☆
店長お薦め NO.2
 
冬用の羽毛布団
レギュラー冬用タイプ
薄め「暑がり用」タイプ
厚め「寒がり用」タイプ

ホワイトグースの羽毛ダウン

ホワイトグースのダウン

シルバーグース

●下の写真の鳥は、ハンガリー産の「シルバーグース」と呼ばれる有色種のグース(ガチョウ)です。
シルバーグースの羽毛ダウンにはとても強いコシがあることで有名で、その為にとても保温性能に優れています。
 
ハンガリーのシルバーグース鵞鳥

シルバーグースの羽毛ダウン

ハンガリーのシルバーグース鵞鳥の羽毛ダウン
シルバーグースのダウンは少しグレイ色をしています。
ホワイトグースと比較してみました。少しグレイ色に見える(左)のが シルバーグースのダウンです。

ライオンヘッドグース

中国 安徽省特産のライオンヘッドグースです。
このライオンヘッドグースは、グースの中でも体格が大きい水鳥です。
頭にコブのある支那グースにも似ていて、首の長いのが特徴です。
 

中国安徽省の水鳥農場風景

ライオンヘッドグースのダウン

ライオンヘッドグースの羽毛ダウンは、体格が大きい分ダウンボールも大きく優れた羽毛を産出します。
通常のグースダウンよりも大きい羽毛です。
 
ライオンヘッドグースの羽毛①
ライオンヘッドグースの羽毛②

ライオンヘッドグースの羽毛布団をご紹介

羽毛クラス:★★★★☆☆☆
冬用の羽毛布団
レギュラー冬用タイプ
薄め「暑がり用」タイプ
厚め「寒がり用」タイプ

 

ホワイトダック・アヒル

ホワイトダックの農場風景
ホワイトダック

ホワイトダックの羽毛ダウン

世界の羽毛市場の動向についてご報告

《世界の羽毛原料の状況 》
 

近頃、新聞紙上に掲載されてご存知の方も多いかと思いますが、2~3年程前より 世界的な羽毛原料の不足により、羽毛原料の高騰が続いております。

この厳しい近年の状況を 皆様により広くご理解を頂くために、世界の羽毛原料の状況を ご報告させていただきます。

まず、羽毛原料の供給面において、人々の食生活の変化と水鳥の飼育環境の変化 が上げられます。

 第一に、食生活の変化におきましては、グース・ダックの食肉の需要の減少が年々下降し続け(ヘルシーな鶏肉への移行)、それによって、水鳥の飼育数量の減少、追手は、羽毛原料生産量の減少となってきています。

つぎに、水鳥の飼育環境の変化とは、特に、良質の羽毛原料を採取する為の方法で、水鳥を殺さずに羽毛だけを採取する「ハンドピック」による羽毛採取が禁止となり、これによって羽毛の最大採取量が極端に減少となりました。

更に、飼料の値上げなどから、飼育経費が増加した為に、通常グースの飼育には、収穫まで最短で7ヶ月もかかるリスクと、3K(きつい・汚い・危険)の厳しい職種による 後継者の不足も重なり、年々減少となってきています。

また、消費(需要)の面では、今まで生産国であった中国や東欧などの国々の生活水準が上がり、これらの国々が生産国から消費国へと移行しつつあるために羽毛の需要が拡大してきているのも この問題に拍車がかかっています。

これら多数の要因によって今後もさらに羽毛原料の高騰が続くものと思われます。

当社としましては、世界の羽毛原産地の状況を逐一把握しながら、品質重視の姿勢で羽毛確保をしていく所存です。が、今後、上質の羽毛原料を確保していく上で 、従来の羽毛原料の変更を余儀なくされる場面もでてきそうです。

この状況を皆様にお伝えすると同時に、皆様のご理解とご了承をお願いしたく、ここにご報告をさせていただきました。

今後とも当社は羽毛原料の生産や流通の現況をより確実につかみ、高品質の羽毛原料の確保に勤めて参る所存でございます。

どうぞよろしく お願い申し上げます。


平成25年8月1日
羽毛ふとん専門工房/グートン 出口 雅昭

羽毛布団のことなら 羽毛ふとん専門工房/グートンにお任せください。

■羽毛ふとん専門工房/グートンは、皆様が快適にお使い頂ける羽毛布団を製造・販売しております。
取扱い羽毛布団は、逸品のアイダーダック逸品のスーペリアマザーグース、最高品質のマザーグース高品質のホワイトグース、上質のホワイトグース、上質のホワイトダックの羽毛を、お客様のご要望ご希望に合せてサイズ・仕様・種類別の羽毛布団を一枚一枚製造し販売をしております。
また、
ご要望が多い特殊なサイズのロングロングサイズの丈長230cm超丈長250cm・幅の広いワイドキングサイズやお客様専用の羽毛布団も作れるオーダーメイド・別注も受け賜わっております。家で丸洗いができる「洗える羽毛布団」も取り揃えております。

■さらに、ご購入後の羽毛布団の補修・メンテナンスや、長年使われたら羽毛布団の打ち直し・リフォームの加工まで当社羽毛工場にて加工しております。
羽毛布団のリフォームは、羽毛診断室にて「羽毛布団の診断」してお布団を確認の上お客様と打ち合わせご相談の上でリフォームを施工致します。
リフォームコースは、
プレミアム コーススチーム・除塵コース側生地のみ交換コースの三種類からお選びいただけます。
当社のリフォームした事例もご覧になられてご参考下さい。

 
羽毛ふとん専門工房の出口雅昭です。お気軽にお尋ねください。
羽毛ふとん専門工房/グートン
代表 出口雅昭
羽毛製品アドバイザー
羽毛診断士ダウンプロフェッサー
グートンのスタッフ一同
ご来店心よりお待ち致しております!