《 羽毛布団について 》

★お客様からよくいただくご質問やお問い合わせを紹介します。
羽毛ふとんを選ぶ際にご参考になれば幸いです。

他にも何かご質問がございましたら、お気軽に当店までお問い合わせください。

 

羽毛ふとんとは?

羽毛ふとんは、水鳥の羽毛を中綿に使った寝具のことを指します。

羽毛とは、水鳥の体毛が進化したもので、大きく分けてダウンとフェザーがあります。陸鳥(ニワトリや七面鳥など)には、このダウンが無く、フェザーも水鳥のようなかさ高性が少ない為、寝具には適していません。

水鳥のダウンはタンポポのような綿状の形をしており、これらのダウンボールは空気層を作る事により体温を保温する機能を持ちます。また、フェザーはカール(カーブ)状になっていて これにも弾力性があるので空気層を作れる為寝具に適しています。

フェザーには、ラージフェザー(6.5cm以上)と、スモールフェザー(6.5cm未満)があります。
寝具には、このスモールフェザーとダウンを使います。ダウンは、タンポポの綿毛ような形状をしており、軽く空気層を多く含み保温性に優れています。

羽毛布団と羽根布団と呼ばれる2種類がありますが、これは、中綿のダウン率によって区別されています。ダウン率が50%以上のふとんを 「羽毛布団」、フェザー率が50%以上を 「羽根布団」と呼びます。
 
羽毛の種類にはダウンとスモールフェザーがあります。
羽毛の種類:ダウンとスモールフェザー

羽毛ふとんってどんなもの?

羽毛ふとんには、快適な睡眠を生み出す4つの優れた特性があります。

①優れた保温性能

 羽毛はたっぷりの空気を包む為、温かさを逃がしにくい(保温性)ので、 睡眠中温かく眠ることができます。

②優れた吸湿・放湿性
羽毛布団は保温性に加えて、さらに吸湿・放湿性に優れているので、いつもふとんの中はサラサラで、蒸れたり湿った感がありません。

③軽くて取り扱いが簡単
羽毛布団は 他の素材のおふとんに比べてとても軽いので、 身体にかかる加重負担が少なく、また収納も楽に行えます。

④お手入れも簡単
綿布団のように 頻繁に日干しする必要がありません。

 

購入時に 羽毛布団の良し悪しを 簡単に見分けるには どうしたらいいですか?

一般的に羽毛布団をご購入される時に、羽毛布団をチェックするには!
   
《押して・たたいて・嗅いで・見る》・・・この4点が ポイントです!


 ①羽毛布団を押してみる(手を離した後、ふんわりと元に戻るか)
 ②羽毛布団をたたいてみる(ホコリは出ないか) 
 ③羽毛布団を嗅いでみる(いやな臭いはしないか)
 ④羽毛布団を見る(羽毛の吹き出しや縫い目はキチンと仕上がっているか)


・・・これらの4点は 簡単に 羽毛布団をチェックできる ポイントです。
羽毛布団のポイント。押してみる。
押して
羽毛布団のポイント。たたいてみる。
たたいて
羽毛布団のポイント。嗅いでみる。
嗅いで

羽毛布団は産地によって品質に違いはありますか?

羽毛の品質の良し悪しは産地によっては決まりませんが、寒暖の差が大きく水が豊富な寒冷地域では比較的品質の高い羽毛ダウンに育ち、北緯43度を羽毛ラインと呼ばれています。
水鳥が極寒地で凍てつくことなく生息できるのは、このダウンの働きによるものです。
それだけに寒い地方の水鳥ほどダウンの密度が高く大きな形状を有しています。

しかし、寒冷地のものでも冬の間は河川や池が凍結して水浴が出来ず陸上で飼育されているため、排泄物や土で汚れたり、損傷している羽毛が多く含まれている場合もあります。
また、水鳥の品種の違い、飼育期間及び飼育方法、飼料の内容等でも、羽毛の品質に影響します。
その為、羽毛の品質はどの様な環境の農場で育てられ、羽毛の採取後にはしっかりと洗浄されているかを確認する事がとても大切です。
 

羽毛布団って、何が入っているの・・・?

羽毛ふとんには、水鳥(主にグースとダック)から採取された羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)が入っています。

陸鳥(ニワトリ・七面鳥 等)の羽根は一切使われておりません。
陸鳥には、羽毛ダウンが無くフェザーの形状も水鳥のフェザーとは異なります。


この羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)の比率が「ダウン率」と呼ばれ、ダウン率は、羽毛と羽根の重さの割合を%で表示しています。

羽毛ダウンは、吸湿・放湿性能、特に保温性能に優れ、さらに軽くて、理想の掛けふとんの素材として評価があります。
また羽根は、吸湿性・放湿性に富み、特に弾力性には優れいて、枕や敷きパッド・クッションなどに多く使われています。

羽毛布団の品質表示は、ダウン率が表示されています。ダウン率50%以下のものは「羽根布団」と呼び、ダウン率が50%以上のものを「羽毛布団」と言います。

羽毛布団は、基本的にダウン率が
高いものが低いものに比べて、保温性や吸湿・放湿性に優れます。
但し、夏掛け用肌ふとんとして、フェザーケットと呼ばれる薄手の掛け布団は、夏に使われると心地良いです。


※羽毛布団は、ダウン率が90%以上のものをおすすめします。
マザーグースの羽毛ダウンボール
これは、羽毛ダウンです。
羽根スモールフェザー
ダウン93%の羽毛
スモールフェザー

羽毛とは?

「羽毛」とは、水鳥に生えている体毛の事を指します。
鳥の体毛を総称して羽毛と言われますが、大きく分けて「羽毛」と「羽根」の二種類に区分されます。

羽毛は「ダウン」と呼ばれタンポポの綿毛のような形をしています。

また、水鳥の羽根(フェザー)には尾翼や手羽などにあるラージフェザーと胴体(腹部)や首周りにあるスモールフェザー(6cm以下の小さいもの)があり、通常掛けふとんに用いられるものはスモールフェザーです。
水鳥のスモールフェザーは、先がカール状になっており弾力性があります。
 
快適な羽毛布団には、パワーの高い羽毛(ダウン)
ホワイトグース ダウン93% スモールフェザー7%の羽毛です
羽毛はたくさんのダウンボールの集まりです。
これは、ホワイトグースの成熟した大きなダウンです。五百円玉くらいあります。
羽毛布団のダウンとフェザー
これらは、スモールフェザーです。

水鳥の種類は、どのぐらいあるの?

羽毛ふとんに使われる水鳥の種類には、大きく分けて4種類ございます。

・アイスランドに生息する保護鳥のアイダーダック
・ガンを家禽として品種改良されたホワイトグース(ガチョウ)
・マガモを家禽として品種改良されたアヒルやカモ系などのホワイトダック
・有色種のシルバーグースやグレーダック
 
アイスランド産アイダーダック
アイダーダック
ハンガリー産・ポーランド産のホワイトグース 鵞鳥
ホワイトグース
ハンガリー産のシルバーグース 有色種のグース
シルバーグース
ホワイトダック 家鴨 あひる
ホワイトダック

グースとダックの違いは?

一般的に羽毛布団に使われる水鳥の種類は、グースとダックがあります。
写真中央の(青いバケツを挟んだ二羽)左がグースで、右がダックです。

グース(鵞鳥・ガチョウ)は、ハイイロガンを家禽をして品種改良して生まれた水鳥です。写真左「グース(鵞鳥)」
ダック(家鴨・アヒル)は、カモを家禽として飼育されて、品種改良されて作り出された水鳥です。写真右「ダック(家鴨)」。

グースはダックに比べて 体格がとても大きいので、羽毛ダウンもそれに比例してダウンボールは大きくなります。 

ダウンボール(羽毛=ダウンの一つ一つの個体)が大きいと、保温性(空気層を作る)に優れますので、グースダウンの入った羽毛布団は、ダックダウンの入った羽毛布団よりも、保温性能に優れた布団になります。 

高級品や価格の高い布団には、グースの羽毛布団が多く、ダックの入った羽毛布団が、比較的安価な羽毛布団が多いのはそのためです。
 
グースとダック

ダウン率って何?

羽毛ふとんの品質基準として「ダウン率」とよく言われますが、ダウン率とはダウンとフェザーの重さ割合の比率を表します。

羽毛ふとんの側面に付いている品質表示ラベルに「ダウン○○% フェザー○%」と表示されています。
これが、ダウン率の表示です。

羽毛の中には、ダウンとフェザー以外にきょう雑物やファイバーなども多少含まれますが、大きく分けるとこの2種類になります。

例えば、品質表示ラベルに「ダウン90% フェザー5%」と記載されていて、羽毛ふとんに入っている羽毛量が1.5kgと表示があれば、
「ダウン1,350g・スモールフェザー150gの割合のダウン率の羽毛」と言うことになります。
 
水鳥の羽毛(ダウンボール)とスモールフェザー
ダウンはタンポポの綿毛のような形状
スモールフェザーは6cm以下の小さな羽根のことを指します。
ラージフェザーとは6cmよりも大きな羽根のことです。

ダウンパワーって何ですか?

羽毛の性能を表す数値、ダウンパワーdp
「ダウンパワー」とは、羽毛の膨らむ力を数値で表したものです。
基本的に、その数値が高ければ高いほどに膨らむ力の強い上質な羽毛となります。

その数値とは、羽毛1gあたりの体積で表します。
これは平成24年4月に日本羽毛製品協同組合(日羽協)より新しく施行された羽毛の性能を分ける基準で、世界の羽毛基準に準ずる表記となっています。

それまでの羽毛の性能を表していた「かさ高性能」とは、かさ高測定器に30gの羽毛を入れ、120gの負荷をかけたときの高さ(mm)で表示していました。

それに対して新表示の「ダウンパワー」は、新しいかさ高測定器で同様に30gの羽毛に120gの負荷をかけ、その体積を計測して羽毛1gあたりの体積を算出した数値(/g)を言います。

側生地の種類について

羽毛を包んでいる側生地は、羽毛が吹き出しにくいように 細番手の糸を高密度で織った生地に、ローラーをかけて糸と糸の隙間をつぶす「ダウンプルーフ加工」を施した、羽毛布団専用の生地を使用しています。

羽毛の柔かさや羽毛のダウンパワーの特性を充分に生かすためには、軽くて柔らかい生地を使用している羽毛布団をおすすめします。
また、発汗作用による水分を放湿しやすく、肌に優しい天然素材の生地をおすすめします。


生地を構成する糸番手や素材には、化学繊維系・天然繊維系(綿・絹)などがあり、羽毛布団を形つくるキルト縫製は、羽毛布団の使用や用途によってなどさまざまな種類があります。

●糸の織り方には、3種類があります。


◆平織・・・経糸と緯糸が一本ずつ交互に交差した最も単純な組織。平織りは、一定の面積中での糸の組み合わさりが一番多いため、一番丈夫な織物で、他の組織織より風合いは堅くなります。

ツイル織・・・布面に斜めに畝(うね)が現れて見える組織。綾織は、平織より柔らかで光沢もあり、同じ番手で織るとやや厚手になります。

サテン織・・・経糸か緯糸のどちらか一方が4本以上浮き、交差点が規則的に飛んで位置をずらしている組織。経糸か緯糸の一方が布面で長く平行に浮いて、光をよく反射し、光沢が出ます。
 
平織り
CAMBRIC WEAVE / BATISTE
平織
綾織/ツイル
TWIL WEAVE
ツイル織
繻子織/サテン
SATIN WEAVE
サテン織

ダウンプルーフ加工とは?

羽毛を包む側生地は、通常の衣類の様な生地は使いません。
それらの生地を使うと、千切れた羽毛であるファイバーやネックフェザー(小さな羽根)などが織り目(生地の糸と糸の間)や縫い目から吹き出してきます。
(ダウンジャケットでも見られるような、いわゆる羽毛の吹き出しです。)

この吹き出しを防止するために、羽毛ふとん専用の生地には細い糸を高密度に織り込み、更に高温で高圧のローラーへ通して 織り目をつぶして糸と糸の隙間を小さくし、羽毛が吹き出しにくい加工を施した生地を使います。

この加工のことを「ダウンプルーフ加工」と呼びます。
※ただし、長年ご使用いただくと生地が経年劣化により傷んで織り目や縫い目が甘くなり、そこから羽毛の吹き出しが始まる場合がございます。

羽毛が吹き出してくるのですが‥‥

写真は、お客様が襟カバーを付ける為に羽毛布団に針を通して縫った事で、針穴から羽毛が吹き出してきたものです。
羽毛は、どんな小さな穴からでも吹き出してきます。

羽毛ふとんに使用される側生地には、ほとんどの場合に羽毛の吹き出しを防止するために「ダウンプルーフ加工」と呼ばれる吹き出し防止用の特殊加工が施されています。
そのダウンプルーフ加工により、生地の糸の間や縫い目をから羽毛が吹き出てくるのを防いでいます。
(長年ご使用いただくと、徐々に織り目や縫い目から吹き出しが始まる場合はございます)

ただし、次の写真の様に小さな穴が開いてしまうと側生地の交換をしなければなりません!
決して、針などで側生地を傷めないでください!

圧縮袋は使って良いですか?

お客様から「羽毛ふとんの収納は、圧縮袋に入れてなおします。」とよく聞きますが、グートンでは圧縮袋の使用をオススメしていません。
次に使うまでの期間の約半年間もの間、羽毛ふとんを圧縮した状態で保管すると、羽毛ダウンにダメージを与えてしまい保温性の低下や羽毛の劣化の原因となります。また、通気性の無い密閉された袋の中に長時間放置することも良くありません。

もし、収納スペースなどの問題でどうしても使用しないといけない場合には、収納前に羽毛ふとんを干して充分に乾燥させて、お布団を常温に戻してから圧縮袋に入れてください。そして、布団の高さの1/4位までに圧縮して完全に圧縮せずに少し空気を残して保管してください。「写真参照」
また、時々羽毛ふとんを取り出して状態を確認してください。そのまま長期保管は避けてください。
 

右側は圧縮袋に入れた状態です。ここまで圧縮する事はオススメ出来ません。羽毛が傷んでしまします。
羽毛布団の元の高さの1/4まで位にして収納してください。
羽毛布団のことなら グートンにお任せ!

羽毛ふとん専門工房/グートンは、皆様が快適にお使いいただける羽毛ふとんを自社製造して販売しております。

【新調品の羽毛布団】

羽毛ふとんは世界中から厳選した羽毛天然然素材100%の側生地を取り扱い各種サイズの羽毛布団を取り揃えています。

羽毛クラス★7 逸品アイダーダックダウン98%
羽毛クラス★7 【数量限定】逸品スーペリアマザーグース98%
羽毛クラス★6 【数量限定】最高品質 ポーランド産ファイネストマザーグース95%

羽毛クラス★6 最高品質マザーグース95%
羽毛クラス★5 高品質ホワイトグース93%
羽毛クラス★4 上質ホワイトグース93%
羽毛クラス★3 上質
ホワイトダック93%

なお、お客様のご要望に合わせてサイズ・厚み・仕様・種類など羽毛ふとんを1枚1枚製造しておりますので、長身の方にはロングロングサイズの丈長230cm超丈長250cmの羽毛布団や、キングサイズよりもさらに幅の広いワイドキングサイズ250x210cm等も取り揃え、さらに、お客様のお好みの通りに自在に作れるオーダーメイド・別注システムも導入していますので、お客様ご要望やお好み100%でサイズや厚みや仕様・種類を自在にカスタマイズも出来ます
また、側生地が綿100%のご自宅で丸洗いができる「洗える羽毛ふとん」も取り揃えております。

【羽毛ふとんのリフォーム及びメンテナンス】

ご購入後のメンテナンスとして羽毛ふとんのリフォーム(打ち直し)も当社の羽毛工房にて行っています。

羽毛ふとんのリフォームは、まずお預かりした羽毛布団を羽毛診断室にて「羽毛布団の診断」を行い、お客様とご相談をしてからリフォームを致します。

羽毛布団リフォームもオーダーシステムを採用していますので、お好みのサイズや種類・仕様の羽毛布団にリフォームすることが出来ます。
補充する羽毛の種類や羽毛量そして側生地なども選べて、使われる方の体質やお住まいの環境に合わせてお好きな羽毛ふとんにリフォームが可能です。

リフォームコースの種類

プレミアムコース「プレミアムダウンウォッシュ加工」5年以上ご使用の方にオススメ。

スチーム・除じんコース 2~3年程ご使用の方にオススメ。

側生地のみ交換コース ご使用年数が少なく側生地のみ新しくしたい方にオススメ。

当社のリフォームした事例も是非ご覧いただきご参考ください。

 
羽毛ふとん専門工房の出口雅昭です。お気軽にお尋ねください。
羽毛ふとん専門工房/グートン
代表 出口雅昭
羽毛製品アドバイザー
羽毛診断士ダウンプロフェッサー
グートンのスタッフ一同
ご来店心よりお待ち致しております!