リフォーム前
・羽毛布団をリフォームされる理由は?
大阪府大阪市より「30年前に買ったダブルの冬用ふとんと肌掛け用お布団をシングルの冬用にリフォームしたい。」とご相談がありました。

羽毛布団の診断をして羽毛の傷みを確認してから、どの様にするかをご相談することになり、まず「梱包キット」をお届けして羽毛布団を送って頂くことになりました。
診断からですので当初の送料はお客様にご負担をいただいて送っていただきました。
・羽毛布団の診断は?
届いた羽毛布団は、額縁キルト縫製の冬用羽毛布団と薄型キルトの肌掛け布団です。
両方とも品質表示は付いていないので詳細は確認は出来ませんが、お布団の上から羽毛のタッチを確認すると羽軸が手に感じられて、ダウン率は50~70%程と見られました。

羽毛布団を四つ折りにした時の高さは、ダブルの冬用羽毛布団は20cm程度しかありません。この状態でしたらリフォームは難しいと思います。



もう1枚の薄型の肌掛け羽毛布団は、羽毛量が少ないので元々高さが低いのが当然ですので問題は有りません。

ここで中の羽毛を少量取り出して診断をします。

■まずは、薄型の肌掛け羽毛布団からです。
これには水鳥羽毛 100%と表示がありました。
これはダウン率の事では無くて、水鳥の羽毛「羽毛とフェザー」を使っているお布団です。との表示です。



取り出した羽毛は、ホワイト系のダックの羽毛だと思われます。



しかし、ご覧の様にファイバーがとても多く、羽根も羽毛も毛玉となり絡まってしまっている状態が見えます。この状態はリフォーム不可と診断されました。

■次に、額縁キルトの冬用羽毛布団の羽毛を取り出して診断しました。
生地の上からでも、羽毛同士が固まっているのかゴツゴツとした感じです。

やはり、羽毛が絡み合い固まりになっています。



これを解すと毛が切れてファイバーになります。
また、フェザーも多くきょう雑物も多く見られます。
ダウン率は50%程度だと思われました。



ダウン率が低く、傷みが多い為にこれでは羽毛は再生が出来ませんのでリフォームは当然不可と診断されました。

以上の様な診断結果をお客様に報告しました。
・今回の羽毛布団リフォームについて
今回はとても残念ですが2枚共に「リフォーム不可」の診断となり、お客様もご了解なさりリフォームを諦められました。

特に、冬用の額縁キルト縫製で生産された羽毛布団は、ダウン率が50~70%程度のものが多くて、使用年数も30年以上がほとんどになりますのでリフォーム不可と診断される羽毛布団がとても多いです。
リフォーム後
※事例に掲載されている価格は以前のものであり、現在は見直しが行われている場合がございます。
最新の価格情報をお求めの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 
【リフォームが出来なかった羽毛布団】
 

全ての羽毛布団がリフォーム出来るとは限りません。

羽毛布団は「リフォーム自体が不可」の場合と、「リフォームをお勧めできない」場合の2通りがございます。

■リフォーム自体が不可な場合
ダウン70%以下の場合、フェザー30%以上となります。
フェザー(羽根)は洗浄しても再生する事が出来ない為、ダウン率が70%以下の羽毛はリフォームをお受けすることが出来ません。

また、ダウン率が70%以下の羽毛布団は、同品質の羽毛布団を購入する方がリフォーム料金よりもお得な場合がほとんどです。

■リフォームをお勧めできない場合
ダウン80%以上の羽毛布団でも、羽毛が酷く傷んでしまっている場合はリフォームをお勧めしておりません。
羽毛が酷く傷んでしまっている場合は、リフォームで洗浄しても保温性のあるダウンに再生できません。
ダウンに膨らむ力が無いと、せっかくリフォームしてもすぐにヘタって快適性を損なってしまいます。

その為、羽毛が再生できないほど傷んでしまっている場合は、リフォームをお勧めしておりません。
リフォーム金額と仕上がりの羽毛布団の質を考慮すると、買い換えの方がお勧めとなります。

ただし、想い出のある羽毛布団や形見の羽毛布団でどうしても残して使いたい羽毛布団の場合は、お客様へご相談・ご了承の上でリフォームをさせて頂きます。
どうぞお気軽にお尋ねください!
グートンでは、羽毛布団の無料診断を行っています。
 
  • 表示が消えてしまっている
  • 古くて何年使用か分からない
  • 生地が破れて表示が読めない
こんな場合は、是非「羽毛布団の無料診断」サービスをご利用ください。

 


■自宅で出来る「かんたんな羽毛布団の診断方法」

①4つ折りにして厚み(高さ)が35cm以上の高さがある
(冬用の羽毛布団の場合)

羽毛布団を4つ折りにして、上から押さえずに羽毛布団の高さが35cm以上の高さ厚みがあると中の羽毛が再生できる可能性が高いです。
春秋用合掛けや夏用肌掛け、またアイダーダック羽毛布団は診断基準が異なります。




ダウン80%以上の羽毛
(羽毛布団のサイドにあるラベル(品質表示ラベル)に記載されています)



③使用年数及び購入年数の確認

羽毛布団は10~12年くらいでリフォームするのが理想です。
15年を超えると羽毛が傷みすぎてしまい、お勧めできない場合があります。

羽毛が傷みすぎて粉々になった状態

以上、の3ポイントをチェックしてみてください。
 

羽毛布団リフォームのことなら、羽毛診断士ダウンプロフェッサーのスタッフがご相談を承ります。
お気軽にご連絡ください。​







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「皆様からのご連絡を、心よりお待ちしております!」

羽毛ふとん専門工房 / グートン
スタッフ一同


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