リフォーム前
・羽毛布団をリフォームされる理由は?
大阪市より「羽毛布団を診断して欲しいんですが…!」と羽毛布団をご持参されました。
「羽毛布団はフランスベッドで買って、10年くらい使った羽毛布団ですが、羽毛布団を診断してもらって、どんな羽毛布団なのかを知りたいんです。」との事でした。
・羽毛布団の診断結果は?
羽毛布団は、フランスベッドのラベルが付いた、少し小さいシングルサイズの羽毛布団で、キルト縫製は、3x4マスで薄型キルトの羽毛布団です。中身の羽毛を取り出して容器に入れて診たら、羽毛はグレーダック系でスモールフェザーが多くみられダウン率は30%程度の羽根布団でした。羽根布団の場合は、リフォームはオススメ出来ません。
・羽毛布団をリフォームして どの様な羽毛布団に仕上げますか?
この診断結果をご報告して、当社の羽毛布団をご紹介をさせていただき、羽毛布団は買い換えをしていただきました。
 
・今回の「羽根布団はリフォームはオススメ出来ません⁉」について
今回の様な羽根ふとんの場合に「リフォームはオススメ出来ない」と、お客様にご説明をしたのは、下記の様な理由からです。
10年使用の羽毛布団や羽根布団は、「プレミアムコース」を推奨しており、このプレミアムコースでシングルをシングルにリフォームをすると…、
リフォーム料金は、
①.布団を解体して羽根を取り出す加工費:シングル¥2700、
②.取り出した羽根をプレミアムダウンウォッシュ洗浄する加工費:¥9000、
③.新しい側生地 230本ブロード平織地 シングル¥7500、
④.側生地に羽根を入れる加工費:シングル¥2700、
以上の加工費が掛かり 合計金額¥21,900.-~となります。
そして、プレミアムダウンウォッシュ洗浄を施し、傷んだ羽毛を取り除いて再生された羽毛量は、元の羽毛量より約20%以上は目減りしますので、目減りした羽毛分の補充も必要となります。
なので、元の羽根布団に仕上げる場合は、足す羽毛費をも加算しなければなりません。
この様に、この羽根布団の場合は、リフォームして掛かった費用で、同等で新品の羽根布団をご購入いただけます。

お布団に想い入れがあったり、どうしても残したい、使いたいお布団は、リフォームをされてもその方には充分に価値のあるお布団にはなると思いますが、元々の羽毛布団・羽根布団の状態や品質が良くない時は、新品を買われる以上にリフォーム費用が掛かったり、プレミアムダウンウォッシュ加工を施しても羽毛の再生が難しい、と診断した時には「リフォームはオススメ出来ません」とお伝えしている理由です。
リフォーム後
今回、お買い換えいただいた羽毛布団は、エクセルクラスの羽毛布団で、側生地には、アメリカ超長繊維綿「スーピマ」80番手サテン織で、羽毛は、ホルトバージグースダウン90%の羽毛布団をお決めいただきました。
ただ、今回お持ちいただいた羽根布団は冬に使用されていて、それで十分に使えていたので、「少し薄めにしてほしい」とご要望があり、規格量の1.3kgよりも200g少ない目でお作りすることになりました。

《ご購入の羽毛布団の詳細》
★エクセルクラスの羽毛布団
ホルトバージグース90%
サイズ:150x210cm
側生地:アメリカ「スーピマ」超長繊維綿80番手サテン織
キルト縫製:5x6マス、マチ高さ5cm
羽毛の種類:ホルトバージグース ダウン90%
羽毛量:1,100g
ご購入金額:¥56,000.-(税別価格)
 

 この度は、羽毛布団をご購入頂き、誠にありがとうございました。
お買上げ後のメンテナンス等につきましても充分対応をさせて頂けます。
今後とも、お気軽にお問合せくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。

 羽毛ふとん専門工房/グートン
 
※事例に掲載されている価格は以前のものであり、現在は見直しが行われている場合がございます。
最新の価格情報をお求めの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 
【リフォームが出来なかった羽毛布団】
 

全ての羽毛布団がリフォーム出来るとは限りません。

羽毛布団は「リフォーム自体が不可」の場合と、「リフォームをお勧めできない」場合の2通りがございます。

■リフォーム自体が不可な場合
ダウン70%以下の場合、フェザー30%以上となります。
フェザー(羽根)は洗浄しても再生する事が出来ない為、ダウン率が70%以下の羽毛はリフォームをお受けすることが出来ません。

また、ダウン率が70%以下の羽毛布団は、同品質の羽毛布団を購入する方がリフォーム料金よりもお得な場合がほとんどです。

■リフォームをお勧めできない場合
ダウン80%以上の羽毛布団でも、羽毛が酷く傷んでしまっている場合はリフォームをお勧めしておりません。
羽毛が酷く傷んでしまっている場合は、リフォームで洗浄しても保温性のあるダウンに再生できません。
ダウンに膨らむ力が無いと、せっかくリフォームしてもすぐにヘタって快適性を損なってしまいます。

その為、羽毛が再生できないほど傷んでしまっている場合は、リフォームをお勧めしておりません。
リフォーム金額と仕上がりの羽毛布団の質を考慮すると、買い換えの方がお勧めとなります。

ただし、想い出のある羽毛布団や形見の羽毛布団でどうしても残して使いたい羽毛布団の場合は、お客様へご相談・ご了承の上でリフォームをさせて頂きます。
どうぞお気軽にお尋ねください!
グートンでは、羽毛布団の無料診断を行っています。
 
  • 表示が消えてしまっている
  • 古くて何年使用か分からない
  • 生地が破れて表示が読めない
こんな場合は、是非「羽毛布団の無料診断」サービスをご利用ください。

 


■自宅で出来る「かんたんな羽毛布団の診断方法」

①4つ折りにして厚み(高さ)が35cm以上の高さがある
(冬用の羽毛布団の場合)

羽毛布団を4つ折りにして、上から押さえずに羽毛布団の高さが35cm以上の高さ厚みがあると中の羽毛が再生できる可能性が高いです。
春秋用合掛けや夏用肌掛け、またアイダーダック羽毛布団は診断基準が異なります。




ダウン80%以上の羽毛
(羽毛布団のサイドにあるラベル(品質表示ラベル)に記載されています)



③使用年数及び購入年数の確認

羽毛布団は10~12年くらいでリフォームするのが理想です。
15年を超えると羽毛が傷みすぎてしまい、お勧めできない場合があります。

羽毛が傷みすぎて粉々になった状態

以上、の3ポイントをチェックしてみてください。
 

羽毛布団リフォームのことなら、羽毛診断士ダウンプロフェッサーのスタッフがご相談を承ります。
お気軽にご連絡ください。​







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「皆様からのご連絡を、心よりお待ちしております!」

羽毛ふとん専門工房 / グートン
スタッフ一同


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